出品作品について 木内貴志
油彩で「NO MO(ピー!)E! (ピー!)AINTING!」書かれています。
「油彩で描く」というのは一般的に普通のことかと思いますが、「油彩で書く」というのは、あまり適してないと思われ、珍しいことかも知れません。
油彩なので、よく「油絵の具セット」とかについてる「油彩の描き方」にしたがって、輪郭と濃淡をテレピン油で薄めに溶いたイエローオーカーでおつゆ描きし、その上から少しずつペインチングオイルで溶いた色を重ねていってます。
しかし出来上がりは、そのような所作がもっとも無駄になるであろう作品となりました。
で、その描かれた言葉は、なんとなくデモなどで出されるスローガンの様なので、アダプタとして「持つとこ」をつけて、お部屋だけでなく、お外にも持っていって作品を楽しめるようにしました。
この作品を持って、あなたを受け入れなかったサロンや公募展等の会場に乱入すれば、キ(ピー!)ガイ扱いされること、超ウケアイです。
屋内においても、「激凸展」のような、優秀な平面作家さんの作品が並ぶ会場や、さらには同時期に行われる多くの大きな美術展(VOのCAとか、アートのフェアとかゲイのサイとか・・・)を見て回ったあと、激凸展の会場に来られた方が見ると、いい感じで膝カックン、となるんじゃないかな〜と目論んでたのですが・・・。
大きな展覧会の方が先に「カックン」となってしまう事態となってしまいました。
こればっかりは想定の範囲外でしたな。
まあ、
「言葉に関しては、特に意味はないです。PとRが入ってる言葉を適当にえらんだだけです」
なんつって、スカした若者みたいにうそぶいてみたいとこですが、たぶん、
「絵画はもうたくさん!とかいいながら、油絵でちゃんと描いてるじゃないの〜、本当は好きなんでしょ?仲間に入りたいんでしょ〜?コノ〜〜!コノコノ〜!」
という感じで、バレバレかしら?
*こちらの画像は撮影:水津拓海(@rhythmsift)さんです。ありがとうございます!
あ、版画作品の方も以下同文。
印刷はもうたくさん!といいながら、わざわざシルクスクリーンで一版3色重ねをして、黒っぽい色を出してます。
テレビでも「黒」が出せるようになった時代に、あえてRGBでやってます。
「版画はもうたくさん!といいながら(中略)コノコノ〜!」
何となく、自身は「特定の画風を持ちたくない」という感じでやってきました。
「作風」はあってもいいけど「画風」は持たない・・・というか、決められないというか。
まあ、優柔不断な男でして、「この道を極める!」という感じのものが、素材や方法を前にして、決められないままお試しを続けて、今に至るといいますか。
偏食もほとんどないですからね。
バイキングのときなんか、全ての料理を食べたくなってしまうので、いつも取り皿が満杯ですし、夏がだめだったり、セロリが好きだったりするのね〜。(ん〜がんばってみるよ)
この前まで、スレンダー美女がええわ〜なんつって言ってたくせに、言った尻から、ぽっちゃり目な娘に欲情したりして!
と、「自分が一生この道で!」という素材や表現というよりは、できるだけ色んな方法で、何かしら自分が描ければ、と思ってまして、理想としては、
「誰でもできそうな方法で、誰も作ってないものを作りたい」(臭つぶ焼き)
なんて、ケツに蒙古斑がバリバリに残ってる青臭き学生さんのようなこと言ってますが、こんなんじゃ東京や海外のアートシーンでは通用しないかしら?
(ってか、関西でも通用してませんが)
余談ですが、街で個展デビューしてかれこれ14年ほど経ちますが、2万円以上する作品は売れたことがありません。
作品は売れるにこした事ないと思いますし、僕の作品も気に入っていただければ、ぜひ買って欲しいと思います。
そんな感じの「売れる皮」がムケきってない「美術作家もどき」な僕ですが、いつか10万円以上する作品がバンバン売れ始め、ズルムケ美術作家となって、バイトも辞めることができたなら、上記の様な青臭くてイカ臭いセリフも、「フッ、若かったな」なんて笑える日が来るのかしら。
しかし、現状は自分で作ってても、「こりゃ売れねーな」と思います。
だいたい、絵画のコレクターさんなんてのは、絵画が好きだから購入してるわけですから、「NO MORE!」と書かれた作品買うわけにはいかないのかも知れません。
でも、コレクターの方も、いつか購入活動に終わりが来る時があるはずで・・・。
作家の場合は、それが最後の作品「絶筆」なんてことになるのですが、コレクターさんが何らかの理由で「最後の購入作品」(絶買い?)となる作品があるのなら、この僕のこの作品なんかどうでしょう?
さんざん絵画作品とか買い集めて、最後が「NO MO(ピー!)E! (ピー!)AINTING!」と描かれた作品やったら、オモロくない?オモロくなくない?
あと、「あんた!いいかげん借金してまで現代美術作品買うの、もうやめて!」なんて嫁に言われてるコレクターさんなんかは「ほら、これ見て!これでもうやめたよ〜」と一時しのぎ的に使うために使えない?使えなくない?
「油彩で描く」というのは一般的に普通のことかと思いますが、「油彩で書く」というのは、あまり適してないと思われ、珍しいことかも知れません。
油彩なので、よく「油絵の具セット」とかについてる「油彩の描き方」にしたがって、輪郭と濃淡をテレピン油で薄めに溶いたイエローオーカーでおつゆ描きし、その上から少しずつペインチングオイルで溶いた色を重ねていってます。
しかし出来上がりは、そのような所作がもっとも無駄になるであろう作品となりました。
で、その描かれた言葉は、なんとなくデモなどで出されるスローガンの様なので、アダプタとして「持つとこ」をつけて、お部屋だけでなく、お外にも持っていって作品を楽しめるようにしました。
この作品を持って、あなたを受け入れなかったサロンや公募展等の会場に乱入すれば、キ(ピー!)ガイ扱いされること、超ウケアイです。
屋内においても、「激凸展」のような、優秀な平面作家さんの作品が並ぶ会場や、さらには同時期に行われる多くの大きな美術展(VOのCAとか、アートのフェアとかゲイのサイとか・・・)を見て回ったあと、激凸展の会場に来られた方が見ると、いい感じで膝カックン、となるんじゃないかな〜と目論んでたのですが・・・。
大きな展覧会の方が先に「カックン」となってしまう事態となってしまいました。
こればっかりは想定の範囲外でしたな。
まあ、
「言葉に関しては、特に意味はないです。PとRが入ってる言葉を適当にえらんだだけです」
なんつって、スカした若者みたいにうそぶいてみたいとこですが、たぶん、
「絵画はもうたくさん!とかいいながら、油絵でちゃんと描いてるじゃないの〜、本当は好きなんでしょ?仲間に入りたいんでしょ〜?コノ〜〜!コノコノ〜!」
という感じで、バレバレかしら?
*こちらの画像は撮影:水津拓海(@rhythmsift)さんです。ありがとうございます!
あ、版画作品の方も以下同文。
印刷はもうたくさん!といいながら、わざわざシルクスクリーンで一版3色重ねをして、黒っぽい色を出してます。
テレビでも「黒」が出せるようになった時代に、あえてRGBでやってます。
「版画はもうたくさん!といいながら(中略)コノコノ〜!」
何となく、自身は「特定の画風を持ちたくない」という感じでやってきました。
「作風」はあってもいいけど「画風」は持たない・・・というか、決められないというか。
まあ、優柔不断な男でして、「この道を極める!」という感じのものが、素材や方法を前にして、決められないままお試しを続けて、今に至るといいますか。
偏食もほとんどないですからね。
バイキングのときなんか、全ての料理を食べたくなってしまうので、いつも取り皿が満杯ですし、夏がだめだったり、セロリが好きだったりするのね〜。(ん〜がんばってみるよ)
この前まで、スレンダー美女がええわ〜なんつって言ってたくせに、言った尻から、ぽっちゃり目な娘に欲情したりして!
と、「自分が一生この道で!」という素材や表現というよりは、できるだけ色んな方法で、何かしら自分が描ければ、と思ってまして、理想としては、
「誰でもできそうな方法で、誰も作ってないものを作りたい」(臭つぶ焼き)
なんて、ケツに蒙古斑がバリバリに残ってる青臭き学生さんのようなこと言ってますが、こんなんじゃ東京や海外のアートシーンでは通用しないかしら?
(ってか、関西でも通用してませんが)
余談ですが、街で個展デビューしてかれこれ14年ほど経ちますが、2万円以上する作品は売れたことがありません。
作品は売れるにこした事ないと思いますし、僕の作品も気に入っていただければ、ぜひ買って欲しいと思います。
そんな感じの「売れる皮」がムケきってない「美術作家もどき」な僕ですが、いつか10万円以上する作品がバンバン売れ始め、ズルムケ美術作家となって、バイトも辞めることができたなら、上記の様な青臭くてイカ臭いセリフも、「フッ、若かったな」なんて笑える日が来るのかしら。
しかし、現状は自分で作ってても、「こりゃ売れねーな」と思います。
だいたい、絵画のコレクターさんなんてのは、絵画が好きだから購入してるわけですから、「NO MORE!」と書かれた作品買うわけにはいかないのかも知れません。
でも、コレクターの方も、いつか購入活動に終わりが来る時があるはずで・・・。
作家の場合は、それが最後の作品「絶筆」なんてことになるのですが、コレクターさんが何らかの理由で「最後の購入作品」(絶買い?)となる作品があるのなら、この僕のこの作品なんかどうでしょう?
さんざん絵画作品とか買い集めて、最後が「NO MO(ピー!)E! (ピー!)AINTING!」と描かれた作品やったら、オモロくない?オモロくなくない?
あと、「あんた!いいかげん借金してまで現代美術作品買うの、もうやめて!」なんて嫁に言われてるコレクターさんなんかは「ほら、これ見て!これでもうやめたよ〜」と一時しのぎ的に使うために使えない?使えなくない?
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by gekitotsuten
| 2011-04-07 00:22
| 出品作品紹介
【今更】関西チーム@トラック搬入レポ
今更ですが、関西チーム@トラック搬入メンバーの3月11日搬入レポを紹介します。
似顔絵らしきものが全然似てないことをお詫びします(-_-;)
※クリックすると大きくなります。
似顔絵らしきものが全然似てないことをお詫びします(-_-;)
※クリックすると大きくなります。
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by gekitotsuten
| 2011-04-06 20:20
| 激凸日誌
激凸展 ファイナル
3月12日より開催中の激凸展(げきとつてん)
多くの方々に足を運んで頂いております。
誠にありがとうございます。
いよいよ今週末4月9日でファイナルを向かえます。
最終日の4月9日には、午後5時よりクロージング・パーティ
午後6時より、激凸展参加作家によるアーティスト・トークを予定しております。
どなた様もどうぞお気軽に遊びに来て下さい。
作家一同、皆様とお会い出来ることを楽しみにしております。
激凸展
2011年 3月12日(土)~4月9日(土) 日・月 休廊
12:00-19:00 (12日は15:00~)
unseal contemporary http://www.unseal.jp/
(現在ウェブ再構築中です)
東京都中央区日本橋堀留町1-3-18 堀一ビル3F
Tel&Fax 03-5641-6631
E-mail info@unesal.jp
大きな地図で見る
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by gekitotsuten
| 2011-04-06 19:27
| 展覧会概要
天野萌ー10の質問への答え
Q1: 作品制作に使っている素材は何ですか?
色々。特に素材にこだわって制作しているわけでは無いです。
Q2: その素材を使い始めたきっかけは?
最初に作品のイメージがあって、後から素材が決まります。
Q3: あなたが大切にしているものは?
夢と希望
Q4: 今一番観たい美術作品は何ですか?
博多駅前にあったヘンリームーアさんが、生まれ変わったみたいなので観たいです。
(http://www.flickr.com/photos/ohaz88/5493572021/in/set-72157626149860050)
Q5: よく聴く音楽はありますか?
聴くより歌う方が好きかもしれません。
Q6: 好きな映画は何ですか?
動画が全体的に苦手だったりしてあまり見る機会を作れず、勿体ない気もしております。
Q7: 学生時代に何をしていましたか?
バイトと制作と遊びをガッチリやりました。
ミュージアム・シティ・プロジェクト(福岡のアートNPO)さんに非常にお世話になりました。
参加した天神芸術学校の濃さは今でも色褪せません。
Q8: 美術家にならなければ何になっていたと思いますか?
あんまり今と変わらない生活をしていると思います。
Q9: 今後の活動予定は?
5月3日〜13日まで京都芸術センターでグループ展に参加します。
(詳細は随時自分のサイトで更新予定です。http://www.moeama.net/)
Q10: 激凸展について一言
多くの出会いに心から感謝しています。
搬入日、会場でたくさんの元気を貰えた経験が、これからも勇気を与えてくれそうな予感です!
***高木さんからの追加質問の返答***
・今回の特徴的な凸型の作品はどのように生まれたのですか?
凸っているガラスの立体作品の形は、森のご神体イメージなんですが、「森」という漢字の形をモチーフにしていたりします。
・以前の作品にはよく棘のような形状が見られましたが、今回の作品には見らません。
天野さんの中で何らかの変化があったのでしょうか?
棘や角は私にとって現状に抗う意志を象徴しています。私の作品では、従わされるフォルムと反抗のフォルムが存在しています。最近はどちらかというと、従わされざるを得ない現状について感じる出来事が多かった様に思います。棘々しい気持ちが一番強かったのは、やはり10代終盤でしたね(笑)
今後もまた、立ち上がるべき時、抗うべき時にはニョキニョキ出て来る形があると思っています。
・素材にはこだわらないとのことですが、最終的に素材を決定するポイントはどこですか?
イメージを実現出来るがどうかです。
***
以上、ありがとうございました!
#
by gekitotsuten
| 2011-04-05 23:02
| 作家への質問
高木智広ー10の質問への答え
Q1: 作品制作に使っている素材は何ですか?
キャンバスに油彩です。今回はキャンバスではなくちゃぶ台や民芸品に描いています。
Q2: その素材を使い始めたきっかけは?
両親が美術教師であった影響で5歳から油絵を描いていました。
今回キャンバスではなくちゃぶ台や民芸品に描いたのは、それぞれをキャンバスが発明される以前の板絵、イコンに見立て、当時の画家の追体験を試みました。
Q3: あなたが大切にしているものは?
猫とインコとメダカを含む家族と友達、地球上の生き物の大半
Q4: 今一番観たい美術作品は何ですか?
グリューネヴァルトによるイーゼンハイムの祭壇画
15年ほど前にフランスのアルザス地方のコルマールという美しい田舎町でこの壮絶な祭壇画を観て以来、頭のどこかにこの絵の居場所があります。今、もう一度観てみたい。
Q5: よく聴く音楽はありますか?
ロックを中心に何でも聴きます。
木内さんとかぶってしまった。。
Q6: 好きな映画は何ですか?
思いつく限りでは、ゴッドファーザー、ダークナイト、ショーシャンクの空に、ブレードランナー、
コンタクト、12モンキース、浮き雲、デッドマン、、
Q7: 学生時代に何をしていましたか?
美術、音楽、サッカー、ゲームも結構やってました。ヴァーチャファイターとか。
Q8: 美術家にならなければ何になっていたと思いますか?
なれるものなら音楽家
Q9: 今後の活動予定は?
11月にunseal contemporaryで個展を予定しています。
Q10: 激凸展について一言
ありがとうございました。
キャンバスに油彩です。今回はキャンバスではなくちゃぶ台や民芸品に描いています。
Q2: その素材を使い始めたきっかけは?
両親が美術教師であった影響で5歳から油絵を描いていました。
今回キャンバスではなくちゃぶ台や民芸品に描いたのは、それぞれをキャンバスが発明される以前の板絵、イコンに見立て、当時の画家の追体験を試みました。
Q3: あなたが大切にしているものは?
猫とインコとメダカを含む家族と友達、地球上の生き物の大半
Q4: 今一番観たい美術作品は何ですか?
グリューネヴァルトによるイーゼンハイムの祭壇画
15年ほど前にフランスのアルザス地方のコルマールという美しい田舎町でこの壮絶な祭壇画を観て以来、頭のどこかにこの絵の居場所があります。今、もう一度観てみたい。
Q5: よく聴く音楽はありますか?
ロックを中心に何でも聴きます。
木内さんとかぶってしまった。。
Q6: 好きな映画は何ですか?
思いつく限りでは、ゴッドファーザー、ダークナイト、ショーシャンクの空に、ブレードランナー、
コンタクト、12モンキース、浮き雲、デッドマン、、
Q7: 学生時代に何をしていましたか?
美術、音楽、サッカー、ゲームも結構やってました。ヴァーチャファイターとか。
Q8: 美術家にならなければ何になっていたと思いますか?
なれるものなら音楽家
Q9: 今後の活動予定は?
11月にunseal contemporaryで個展を予定しています。
Q10: 激凸展について一言
ありがとうございました。
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by gekitotsuten
| 2011-04-05 15:52
| 作家への質問
2011年3月12日~4月9日unseal contemporary(東京日本橋)で開催されるグループ展「激凸展」公式ブログ
by gekitotsuten
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